虚子記念文学館投句特選句 令和8年






−−2025/令和8年4月−−

【特選 10句】

夜桜に息濡れて在り生者死者

岡山

石井宏幸

満開の花に重さのなかりけり

京都

山崎貴子

ものの芽や丈長く出で丸く出で

香川

藤田敦雄

藤棚や幹一本の晴れ舞台

兵庫

惠島祥一朗

庭の木の奏でる春の風の音

兵庫

辻田あづき

あだし野はかつて風葬竹の秋

大阪

米澤悦子

ゆふぐれやからからまはる風車

岐阜

丸山美樹

灰色のビル目覚めさせ蔦若葉

兵庫

山崎渺美

しやぼん玉風の行方をたづねけり

兵庫

武田奈々
(青少年)

ふらここの錆びし鎖の高く鳴る

兵庫

藤丸慎士
(青少年)

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−−2025/令和8年3月−−

【特選 10句】

汀子師の魂飾る雛の日

京都

西村やすし

虚子館の庭や清楚な白椿

新潟

安原 葉

むらさきは淡海の吐息蜆汁

香川

葛原由起

大琵琶を空つぽにして鳥帰る

兵庫

岩水ひとみ

俳磚の歳月包む春日燦

大阪

徳岡美祢子

芦屋川流れつまづき山笑ふ

兵庫

深尾真理子

青空へ句読点なる木の芽かな

岐阜

丸山美樹

去る我に又会へるよと山笑ふ

兵庫

舩山美貴

春宵や光を零すカルーセル

兵庫

武田奈々
(青少年)

雪礫転がりながら友へ投げ

兵庫

藤丸慎士
(青少年)

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−−2025/令和8年2月−−

【特選 10句】

オリオンの一縷のなみだ薄氷

兵庫

中村恵美

外つ国へ八雲伝へし雪女

埼玉

小田毬藻

盆梅を盆梅らしくしたる苔

兵庫

玉手のり子

恋猫の何を基準の好き嫌ひ

三重

池本準一

薄氷ゆふべの風の走り書き

兵庫

小柴智子

早春の日差しや芦屋川ほとり

新潟

安原 葉

鳥曇コンテナ船の帰港する

兵庫

岩永靜代

灯の洩るる仮設工房薄氷

兵庫

武田奈々
(青少年)

駆け抜けて風花の中シュート打つ

兵庫

藤丸慎士
(青少年)

せいざして書きぞめをするはじめてだ

鳥取

岡崎玲奈
(青少年)

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−−2025/令和8年1月−−

【特選 10句】

この世いま私の世界寝正月

兵庫

山之口倫子

日の囃す青へ雪雲入れ替はる

岡山

石井宏幸

たまたまの旅大寒の京にあり

新潟

安原 葉

臘梅や天の細工の芳しき

神奈川

小林 心

師の好きな色着て偲ぶ初句会

兵庫

森岡喜惠子

黄金の架け橋海に初日の出

埼玉

小田毬藻

ゆくりなくかをりを辿り探梅行

神奈川

金子三奈乃

行間の心なまめく懸想文

大阪

須知香代子

グランドの冱てスパイクの跡ばかり

兵庫

藤丸慎士
(青少年)

宿題をたくさんしよう松かざり

滋賀

太田 慈
(青少年)

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