第一回 「虚子と兵庫」



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後藤夜半還暦祝
「生れたる頃の寒さは知らざりき 虚子」

昭和29年11月13日



播水・八重子銀婚を祝し
菊日和 七句 虚子
「其の後の二十五年の菊日和」
「よき菊をよき子供をと
育てたる」
「菊は咲き子は人と成りつゝましく」
「家庭和楽秋風富むといふに非ず」
「マーガレットを好むや芭蕉を好むや」
「離れには白磁に生けしコスモスを」
「子規も亦古き歴史の須磨の秋」






虚子の投句短冊
「娘の宿はたとへ狭くも風薫る」

明治30年5月24日




短冊

「造化又赤を好むや赤椿 虚子」

昭和23年2月11日




句入茶碗

「造化又赤を好みて赤椿 虚子」







 

 


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