虚子記念文学館投句特選句 平成12年
−−平成12年7月から9月−−【特選 10句】
露の世の一号薄しホトトギス
岐阜
板殿節子
きらら虫寄せざる記念館の軸
八尾
波多野惇子
極楽の世界に浸り館涼し
八尾
梶本佳代子
飛び込めば虚子の世界の冷房中
香川
湯川 雅
虚子を読む窓新涼の雲流れ
寝屋川
岡西恵美子
虚子記念館に遊びて夏深し
姫路
大谷千華
師にも会ひ虚子館も見て萩の風
岡山
中尾吸江
桂はや大夏木なる相をなす
三重
藤井充子
虚子在す館に心の涼しき日
大津
川端初子
木の葉揺る日の斑涼しく俳磚に
三重
山村勝子
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−−平成12年3月から6月−−【特選 10句】
虚子記念文学館も花の頃
奈良
平野隆志
俳磚の風黄櫻に通ひあふ
堺
徳澤南風子
永き日を虚子の館に学びけり
八尾
加藤昌子
誰れ彼れの名を俳磚に見し遅日
半田
高須のぶを
潮風に鎌倉偲ぶ夏館
明石
山本桂三
なつかしき虚子の筆跡みる薄暑
名古屋
二村蘭秋
薫風や潮の香も来る記念館
大分
佐藤富士男
美濃よりの桂に吹ける風五月
岐阜
西澤信生
記念樹の枝の整ひ来し五月
岐阜
澤原たけお
虚子像にま見え虚子館卯月晴
福岡
小原菁々子
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